WORKS
間伐材の屋台

2025 岐阜県関市

林業、製材業、建築業が地域に根付く岐阜県関市では、山から切り出された木が生活の中で活用されるまでの一連の流れを学べる環境があります。こうした背景のもと、関市が進めるウォーカブルシティの取り組みの一環として、行政と地域の関商工高校と協働し、中心市街地の商店街で活用するための屋台を、地域産の間伐材を用いて製作しました。
屋台の骨組みには角材に製材した杉を、カウンターには一枚ずつ手作業で巾剥ぎした杉板を用いています。屋根材には地域内企業のSwoodさんの協力のもと、ヒノキの間伐材を原料としたストランドボードを採用しました。
意匠面では、屋台を複数並べた際に、針葉樹が林立するような風景を想起させるデザインとし、機能面では、同じ部材を組み替えることでベンチとしても使える構造としています。


Client: Seki city
Construction: Sekishoko High School
Cooperation: Swood
Lead Architect : intoRAW
photo by Chihiro Ogawa